インターン活動日記2017夏(ゴーマラル⑤)
8月25日のインターン活動の日記です。今日は午前中、大元小学校で大元学区ディスコン大会に参加させていただきました。朝から元気に遊んでいる子供達をみて嬉しかったです。しかし、これはただのディスコン大会ではなく、実は深い意味がありました。日本の高齢化、少子化が進んでいることについてはだれもが知っていることですが、この楽しいディスコン大会がまさかそこに繋がるとは、私はこの時まだ予想もできていなかった。
大会では町内会のボランティアの方や、婦人会のボランティアの方ともお会いすることができ、地元の連合町内会長さんにディスコン大会や地域課題について話を聞かせていただきました。その課題とは地域の人と人の繋がり、もしくは子どもの育成である。現在は仕事の関係で他へ移住する人が増えたことやマンションが増えたことで、地元の人と人との繋がりがどんどん減っていっているそうです。また核家族化がすすみ3世代で暮らすことがなくなったため、子供の面倒を見る祖父母がいないということも少子化に繋がっているのではという声もあるそうです。繫がりが減っていくと地域の為にボランティアをしようという気が起きず、地域の各種団体はどこも後継者不足に悩まされているそうです。後継者がいないのでボランティアをする方々の年齢もどんどん高齢化していっていると言っていました。昔にあった、お寺、神社、農業などの様々な関わりが減っていき、それを戻すため、この地域では地域わいわいカフェやディスコン大会、夏祭り、運動会、敬老会、餅つき大会といった様々なイベントで交流する機会を作って対策をとっているそうです。このことを課題の重要点に置き、少子化をなくすため、子供達を大事にしています。
地元の婦人会長さんにも話を聞くことができました。このディスコン大会に参加しているのは子供だけはなく、保護者の方、先生たちである。このような大会は夏休み中に平日のみでやっているが、これは仕事をしている親を応援する学童保育の行事である。モンゴルのお母さんたちも仕事をしているがモンゴルには学童保育のようなものはない。モンゴルの子ども達は学校が終わると一人で留守番をするのが当たり前である。その為事故にあったり事件に巻き込まれることが多いのでモンゴルでもこのような仕組みを作るべきだと感じた。
今日の楽しいディスコン大会を通して子供の育成から、大きな社会問題まで繋がっていることを学んだ。モンゴルでは問題を解決する為、大きな計画を立て、多額の費用をかけているが、結果はそれほど出ていません。それを考えるとモンゴルの政策は間違っているのではないかと思います。私はモンゴルで教員免許を持っており、子供の育成にとても興味はあるが、実際、モンゴルの教育現場に出たことはないのでこれから研究していきたいと思います。
世界中のどんな国でも、子供達はその国の将来である。
岡山大学 社会文化科 1回生 アルタンゲレル ゴーマラル